通常、つる性植物又は潅水設備を施し、ポット苗方式で施工されることが多いようです。
つる性植物の緑化は施工費用は比較的安価と考えますが、壁面を緑化するまでの年数がかかることが予想されます。数年後、つるが旺盛に成長してくると伐採、剪定のメンテナンスに費用が掛かるとされています。一方、ポット苗交換システムは商業施設等によく利用されているようですが、大がかりの潅水設備も必要となり、これだとメンテナンスも大変で、トータルコストも相当かかることが予想されます。
砂防堰堤に同じく、コンクリート面においては、恒久的な緑化を目指すことが必要であり、そのためには植物の選定が第一義である。
常緑キリンソウ袋方式(EGKバッグ)では、下記の特性がある。
・常緑キリンソウ袋方式により、土壌の流出防止ができ、恒久的な緑化が可能である。
・コンクリート壁面など、アンカーで簡単に固定できる。
・砂防えん堤と同じく、観光地など景観に配慮する地域にでも簡単に施工可能。
・急峻勾配(1:0.2より緩斜面)でも、天然雨水のみで緑化が可能。
・直壁面のみ、潅水設備を設置することにより、恒久的な緑化ができる。
・常緑キリンソウは対潮性があるため、海岸部の構造物の緑化提案が可能である。
EGKバッグによる直壁面緑化の施工例